第10回地政学講座の講座内容は「イスラム教とジオポリティーク」です
地政学講座
日時:2022年10月26日(水)1730-2030(2000時終了目途といたします)
場所:三田いきいきプラザ2階
最寄り駅:① JR田町から徒歩7分第1京浜右東京方向へ三差路わたりNECビル見える日比谷通り右歩道を50メートル
② 地下鉄三田駅出入口(A9)・WC向こう数秒
―イ スラム教とジオポリティーク―
イスラム教の大きな特徴であり、キリスト教と根底において異なるのは、イスラム教自体が国家を建設したことです。
国教としては勿論のこと、国家体制を支える法体系が教義に所以しています。
従って、イスラム教が建国した国家では、国民のほとんどが信徒ですから、国政、国軍、国民をイスラム教で律せられるのが当然の現象です。
イスラム教徒の数は、キリスト教に次ぐ18億人を超えるとされる世界第2位の信徒を擁し、「グローバリゼーション」と「ボーダレス」という「超国家」性がイスラム教においても著しく認められます。
宗教自体が国家を形成するということは、政教分離と真反対のガバナンスであって、それ故に相容れない宗教や国体との衝突も際立っています。別けても、イスラム教対キリスト教という構図でレコンキスタや十字軍などを経、今日でも相互に対峙して「聖戦」を繰り返しています。
本文脈から、宗教がジオポリティークを読み解く大きなファクターであることを学習します。
国際地政学研究所 事務局 林