平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
2024年も残すところわずかとなり、年の瀬を迎える時節となりました。
さて、2025年初頭に開催いたしますIGIJ地政学講座は、2023年より全43回にわたり実施してまいりました学びの集大成となる最終回を迎えます。
本講座では、これまでの議論を総括し、「これからの日本がいかなる『日本のかたち』を築いていくべきか」について展望を示す予定でございます。
これまでワークショップのみにご参加いただいておりました皆様にも、ぜひこの機会にご聴講いただければと存じます。
今回の講座は、私どもIGIJが栁澤理事長のリーダーシップのもと議論と考察を重ねてまいりました「日本の国のかたち」の集大成として、その一案を提示する試みでもございます。
多くの皆様にご聴講いただき、ご一緒に日本再生の一助となる場を築いていけますことを心より願っております。
2025年の幕開けにあたり、新たな希望と可能性に向けて共に歩みを進めることができますよう、皆様のますますのご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
地政学講座
日時:2025.1.8(水)1730-2030
場所:港区三田いきいきプラザ
講座:「日本の新たなジオポリティーク」―栁澤協二IGIJ理事長講義―
概要:日本は、「白村江の戦」後の「奈良時代」から江戸時代まで、「戦国時代」において、農・工・商の非戦闘員である庶民が巻き込まれることの無い武士の勢力争いがあるなどしましたが、別けても「奈良時代・江戸時代」、国内・国際社会という文脈において、「安定的に平和である・国民生活が保障されている・対外政策において風波が立たない」極めて見事な国家経営を行っていました。
そこでは、内外ともに、争って覇を唱えるなど無く、国際社会の動静にほどほどの関与を図りながら、「国家安全保障は専守防衛の堅持」があって、競争と無縁な「中庸国家の経営」、「分際を心得た立ち位置の維持」が顕著でした。江戸期の鎖国政策下であっても、大航海時代の荒波にもまれることなくヨーロッパの国々と交易し、米国でさえ日本と十数回の交易を重ねています。西洋の医学を導入し、太平洋を渡りヨーロッパの地に足を踏み入れることもしました。他方で、日本地図が作成され、北方領土の経営に対露警戒が行われ、国外に向けて専守防衛を固め「無事な日本」を維持していました。
残念ながら、「明治維新後の国家経営」は、「第2次世界大戦の敗北=大東亜共栄圏構想瓦解」という日本国民の大出血を伴う大失敗を招きました。日本は、この敗戦の教訓を活かし、戦後80年の占領統治の残滓を払拭して今後どのような「国づくり」を目指していけば宜しいのでしょうか。伝統的戦争の脅威にさらされ、富国強兵を目指した過去の近代日本国家経営時代と異なり、5次元ジオポリティークの世界に居て、日本は「日本の国のかたち」をどのようにイメージして行けばいいのか、
ここでは、「中庸国家」、「国際社会のもめごと―秩序と価値観の衝突=戦争―」を調停する役割を担える「日本のデザイン」を試みます。当然のことですが、生まれてくる様々な理念に、新たな概念形成は不可欠です。ジオポリティークが深化を遂げた歴史に学び、「新たな秩序の世界」形成への寄与を試みます。
最寄り駅:① JR田町から徒歩7分第1京浜右東京方向へ三差路わたりNECビル見える日比谷通り右歩道を50メートル
② 地下鉄三田駅出入口(A9)・WC向こう数秒